Steamworksドキュメント
体験版
概略
Steamでは、ユーザーにゲーム体験を提供するためのツールとして、体験版をホストおよび配信できます。
統合のレベル
体験版のサイズやスコープはさまざまですが、一般的にはゲームの一部をプレイ可能にしたものであり、コアメカニズムを紹介し、プレイヤーがさらにプレイしたくなるようなものです。

概要

Steamでは顧客がゲームを購入前に試せるように無料の体験版を作成できます。

タイトルにとってプラスになるかどうかは体験版次第ですが、その際考慮すべき点がいくつかあります。

  1. 品質-顧客は一般的に体験版を使用してゲームの購入を判断します。 したがって、公開する体験版は高品質で製品版レベルのものがよいでしょう。
  2. タイミング-体験版をリリースするタイミングも重要です。 通常、体験版の公開はローンチまで待つことを推奨していますが、リリース前の公開が効果的な場合もあります。 例えば、顧客にゲームを理解してもらうには、実際にプレイしてもらう必要があると思う場合には、質の高い体験版をリリース前に公開することは有効でしょう。
  3. 長さ-顧客が楽しめるだけの十分なコンテンツを紹介しつつ、ゲームのすべてを体験したとは感じさせないバランスが大切です。

技術構成

体験版は、製品版のゲームのApp IDとは異なるApp IDを持ちます。 体験版はデポを使用して構成する必要があり、ビルドは完全なアプリと同じように作成する必要があります。

体験版App IDの作成方法:

  1. ベースゲームのアプリランディングページで、「関連するすべてのパッケージ、DLC、体験版、ツール」をクリックしてください。
  2. ページ上部の「体験版を追加」ボタンをクリックしてください。
  3. 作成した体験版にはベース製品と同様に、リリースチェックリストおよび設定が用意されます。

体験版のビルドをアップロードするには

Steamへアップロードを参照して、体験版ビルドのアップロードを開始してください。(必ず体験版のApp IDを使用してください。)

アップグレードの影響の最小化

体験版から製品版へのアップグレード時に生じる問題を最小限に抑える方法がいくつかあります。 これらが機能するには、製品版のゲームがすでにリリースされている必要があることに注意してください。
  1. デポを製品版アプリと共有する:製品版アプリと体験版で共有されるコンテンツを専用のデポに収め、ベースアプリから体験版アプリに共有デポをマウントします。 詳細は共有コンテンツデポを参照してください。
  2. クラウドストレージを製品版アプリと共有する:体験版のセーブゲームを製品版のゲームのクラウドストレージに保存すると、製品版ゲームを購入したユーザーは体験版の終了時点からゲームを再開できます。 詳細はSteamクラウドを参照してください。

体験版ストアページとプレゼンス

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Steamworks内で体験版を設定する際は、いくつかのグラフィックアセットと説明を使用してストアプレゼンスを設定する必要があります。 体験版用に個別のストアページを設定するか、または体験版用のアセットをいくつか提供してベースゲームのストアページに表示させるかをストアプレゼンスの作成中に選択できます。 これらの2つのオプションの詳細については、以下をお読みください。

個別のストアページ(オプション)

体験版のストアのプレゼンスを設定する際に、体験版用に別のストアページを有効にするオプションを選択できます。これにより、体験版についてより詳しく説明するスペースが確保されます。

体験版のストアページには、Steam上の通常のゲームとほぼ同じ機能が含まれています。機能は以下のとおりです。
  • 詳細な説明を記載できます。
  • 体験版でサポートされている機能、言語、プレイヤーモードのリストを表示できます。
  • 体験版のプレイヤーがユーザーレビューを投稿できます。
  • 個別にストアページを作成するかどうかに関係なく、体験版には専用コミュニティハブはありません。
  • 体験版はベースゲームのストアページにもボタンとして表示されます。
  • Steamによって、体験版のストアページから製品版のゲームに戻るための目立つリンクが自動的に追加されるので、プレイヤーはゲームを簡単にウィッシュリストに追加したり購入したりできるようになります。

個別のストアページの要件


個別の体験版ストアページを有効にする場合、コンテンツが製品版ではなく体験版に固有であることを確認してください。 このページでは、顧客が体験版で楽しめる機能やゲームプレイのみを見どころとして示す必要があります。 考慮すべき具体的な点をいくつか紹介します。

  • 体験版の具体的な内容を明記した詳細な説明を記載します。
  • 体験版でサポートされている機能、言語、プレイヤーモードのリストを表示します。
  • 特定の機能、言語、またはプレイヤーモードがベースゲームではサポートされていても、体験版ではサポートされていない場合、体験版のストアページにはそれらを含めないでください。
  • また、混乱を避けるため、これらの要素はベースゲームでのみ利用可能であることを明記してください。
  • 体験版のコンテンツに固有の予告編と少なくとも5つのスクリーンショットを提供します。
  • カプセル画像とライブラリアセットには、そのアプリが体験版であることを明確に示し、ベースゲームとの区別をつけるようにしてください。
  • コンテンツアンケートの回答が体験版のコンテンツを正確に反映していることを確認してください。

ストアプレゼンスのリリースチェックリスト

「ストアプレゼンス」にはリリースチェックリストがあります。体験版用に別のストアページを作成することを選択した場合は、チェックする項目が増えます。 別のストアページを作成しない場合、このストアチェックリストは製品版のゲームよりもはるかに短くなり、通常必要となるのは、いくつかのアセットと、体験版と製品版の違いの簡単な説明のみです。

リリース済みの体験版用に個別のストアページを有効化

すでに公開されている体験版用に個別のストアページを有効にする場合、体験版の公開時には記入を求められなかった、いくつかの追加の必須フィールドが表示されます。 ストアページを有効にするためのチェックボックスを選択し「保存」をクリックすると、体験版のランディングページにストアのチェックリストが再び表示され、不足しているコンテンツが指摘されます。

この段階ではValveによるレビューは必要ありませんが、体験版のストアページを完成させ、プレイヤーの期待に応えるものにするために、必要な情報をすべて提供することはあなた自身の利益につながります。

体験版のテスト

体験版が正しく動作するよう、アプリケーションタイプを「体験版」として設定し、体験版用のSteamworksページの「アプリケーション設定(一般)」セクション内にベースゲームのApp IDを入力する必要があります。

メインの開発者アカウントは体験版とベースゲームの両方を自動的に所有し、Steamライブラリから体験版を起動するだけでテストできます。

Steamworks開発者アカウントのメンバーではない新しいアカウントで体験版をテストしたい場合は、体験版用のキーをリクエストし、テストしたいアカウントでキーを有効にする必要があります。

製品版が体験版プレイヤーの目に留まるようにする方法

製品版が無料体験版のプレイヤーの目に留まり、ウィッシュリストに追加したり購入したりしてもらいやすくする方法がいくつかあります。

体験版のメニュー画面にリンクを追加

Steamオーバーレイを活用することで、体験版から製品版アプリに顧客を誘導できます。 アプリ内オーバーレイによって、アプリ内にストアページへの直接リンクを貼ることが可能です。 詳細はSteamオーバーレイISteamFriends::ActivateGameOverlayToStoreを参照してください。

Steamライブラリの自動リンク

体験版のプレイヤーに対しては、ライブラリ内の体験版に、製品版のストアページへ飛ぶための目立つリンクが表示されます。

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体験版での実績の使用

体験版の実績は無効にすることを推奨しています。 その代わりに、クラウドドキュメントに記載されているように、セーブゲームを共有Steamクラウドに保存してください。 そうすることで、ユーザーが製品版を購入した後でゲームを起動した時に実績が付与されます。

体験版のリリース

リリースの準備をする際に、体験版ランディングページの右側にあるチェックリストを完了してください。 完了したら、体験版ページとビルドを「レビュー準備完了」として設定します。

ベースとなる製品版のリリース前に体験版をリリースする場合、必ずベースゲームのストアページを用意し、ユーザーがウィッシュリストに製品版を追加できるようにしてください 。(参照:Steamウィッシュリスト

  • 「近日登場」表示でリリース(オプション)

    体験版のリリース前に体験版のストアページのプレゼンスを公開することで、近日登場の体験版のリストに表示させることができます。 このプロセスは、ベースゲームの「近日登場」ページの作成と似ています。ストアページのレビューが完了すると、Steamworksの体験版アプリのランディングページの上部に「近日登場として投稿」ボタンが表示されます。

  • プレイ可能な状態で直接リリース

    体験版の「近日登場」フェーズを飛ばして直接リリースしたい場合は、体験版のレビューが完了すると表示される、メインの「体験版をリリース...」ボタンをお使いください。 体験版をリリースすると、ストアページのアセットも自動的に公開されます。


体験版がリリースされると、体験版セクションに新着として表示されます。 ユーザーがストア内で体験版のカプセルをクリックすると、体験版ボタンがあるメインゲームのストアページか、体験版用の別のストアページ(設定されている場合)に移動します。
注意:体験版をリリースした後、「体験版をダウンロード」ボタンが表示されるように、ベースゲームのストアページを手動で再度公開する必要があります。

体験版をベースゲームのストアページで表示する方法は2つあります。
  • ベースゲームのストアページの右側のサイドバーに、控えめに表示されるオプション。
  • ベースゲームのストアページの中央に、目立つ緑色のボックスとして表示されるオプション。
これらの表示オプションは手動で切り替えることができます。 ベースゲームの「ストアページを編集」セクションで、「特殊設定」タブを選択し、「関連する体験版」セクションまで下にスクロールすると、これらのオプションが表示されます。


アプリのリリース準備に関する一般的な情報については、リリースプロセスを参照してください。

リリース通知の発信

体験版を初めてプレイ可能に設定すると、関連する製品版をウィッシュリストに追加しているプレイヤーへの通知を(メールまたはモバイルアプリ経由で)トリガーできます。 このアクションは、体験版の最初のリリースから2週間、体験版アプリのランディングページで利用できます。 このアクションを実行できるのは一度限りで、最初の2週間以内に行う必要があります。

注意:ウィッシュリスト通知には、AppIDごとに2週間のクールダウンがあります。 露出を最大化するには、AppIDのリリースやそのAppIDが含まれるパッケージの割引など、ウィッシュリスト通知のトリガーになり得る他のイベントと、体験版のリリース通知を少なくとも2週間以上空けることを検討してください。 詳細はウィッシュリスト通知をお読みください。

体験版の無効化

ゲームカンファレンスやフェスティバルの開催期間中などに限定して体験版を配信したい場合、リリース後であればいつでも自由に配信を無効化または有効化できます。 体験版を無効化すると、プレイヤーはダウンロードも起動もできなくなります。 体験版を所有するユーザーには(アンインストール用に)ライブラリ内で引き続き表示されますが、起動はできません。

体験版を無効化/再有効化するには、体験版アプリのランディングぺージから「テクニカルツール」下の「体験版を無効化」をクリックします。

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注意:体験版を無効化しても、体験版の起動にSteamが必須ではなく現在のライセンスのユーザーによる所有の確認をしない場合には、Steam外で体験版を起動できます。 詳細情報はこちら: ISteamApps::BIsSubscribedApp

Steamストアでの体験版の露出

体験版は、Steamで無料ゲームが表示されうるすべての場所に表示される可能性があります。 これには、「話題の新作」などのリストのほか、ストアハブ、タグページ、ジャンルページなどのリストが含まれます。

よくある質問

Q:ゲームの製品版の「近日登場」ページから体験版にアクセスできるようにすることはできますか?
A:はい。体験版は、ゲームの製品版のリリース前に近日登場ページにて公開可能です。

Q:体験版ユーザーと製品版ユーザーはSteamで一緒にマルチプレイをできますか?
A:Steamは現在、製品版と体験版の間でのマルチプレイヤーマッチメイキングをサポートしていません。

Q:体験版が製品版と文字どおり同じ構成だった場合は?
A:ゲームの製品版がすでにリリースされている場合は、共有コンテンツデポのドキュメントにある説明どおりに、共有デポを使用してください。 体験版と製品版アプリの両方が正しく動作するように以下を実行してください。

  1. Steam DRMを使用している場合は、実行ファイルを再提出して、体験版用のSteamworksアプリ管理者にサインインしてください。 体験版の実行ファイルを体験版アプリ固有のデポとしてパッケージ化します。 または、Steam DRMをスキップして、SteamAPI_RestartAppIfNecessaryを呼び出すだけでも構いません。
  2. 製品版アプリの所有者のみに限定された動作がある場合、 Steamworks APIのISteamApps::BIsSubscribedApp呼び出しの背後で製品版アプリApp IDで制限してください。

Q:体験版をベースアプリのストアページに表示させる方法は?
A:ストアページ管理内で「特殊設定」タブを選択し、「関連する体験版」セクションから体験版のAppIDを追加後、 保存し公開します。 製品版アプリのストアページに体験版を表示させるには、体験版自体がリリースされている必要があります。

Q:ベースアプリのストアページから体験版を削除する方法は?
A:ストアページ管理内で「特殊設定」タブを選択し、「関連する体験版」セクションから体験版のAppIDを削除してください。 保存し公開します。 なお、これを実行しても、体験版が無効になるわけではなく、製品版のゲームのストアページに表示されているボタンが削除されるだけであることにご注意ください。

Q:Steamストアから完全に体験版を削除する方法は?
A:上述の体験版の無効化を参照してください。

Q:体験版のストアページを無効にすることはできますか?
A:はい。体験版専用のストアページが不要になった場合は、体験版用のSteamworksの「ストアページの編集」セクションにある「基本情報」タブでストアページを無効にすることができます。 無効にした場合、体験版は製品版のストアページからのみアクセスできるようになります。 以前の体験版のストアページへのリンクはすべて、ゲームの製品版のストアページに自動的にリダイレクトされます。

Q:体験版を無効にして後で再度有効にした場合も、ウィッシュリスト通知を送信できますか?
A:ウィッシュリスト通知は、体験版がプレイヤーに向けて初めてリリースされてから14日以内に1度だけ送信されます。 この日付は、体験版のアプリランディングページの右側の列の上部に表示されます。