Steamworks ドキュメンテーション
Steam Deck互換性レビュープロセス
Steam Deckのリリースに伴い、Steamライブラリも新たなポータブルフォームファクターで提供されます。 この移行で重要なのは、特定のSteamタイトルがDeckでどのように動作するかを顧客に理解してもらうことです。 何もしなくてもDeck上でゲームがうまく動作する場合もあれば、ポータブルフォームファクターへの移行が体験に影響を与える場合もあります。 弊社では、Deckでゲームがどのように動作するかが一目でわかるシステムを設計することで、開発者がターゲットとするべき明確な基準を設定し、顧客がシームレスで快適な体験を簡単に見つけられるようにしました。

このシステムの中核となるのが、既存のSteamビルドレビュープロセスと似た構造の互換性レビュープロセスです。

  • Valveは、特定の基準に照らし合わせながら、Steam Deck上でゲームを審査します。 (以下のDeck互換性チェックリストをご覧ください。)
  • レビューが完了すると、パートナーサイトを通じて、項目ごとの詳細な結果が提供されます。
  • 公開前に、開発者はこの結果を確認することができます。
  • 公開されると、顧客はライブラリやストアでゲームを閲覧する際に、互換性テストの結果を確認することができるようになります。

互換性レビューの結果は、顧客がそのゲームをDeckで利用できるかどうかには影響しませんが、ゲームがどのように表示されるかに影響します。

https://youtu.be/a8tNvhwkth8

Deck互換性レーティング

多くのゲームは、そのままでもDeckで問題なく動作します。 一部のゲームでは、ユーザーによる手動での設定が必要な場合や、特定の設定を行ったユーザーにしか対応できない場合があります。 また、ポータブルフォームファクターへの移行や、Steam Deckのソフトウェア/ハードウェアスタックとの非互換性のために、良い体験が得られないゲームもあります。 互換性レビュープロセスの主な目的は、バッジを付けることにより、各ゲームが次のグループのどれに当てはまるかを顧客が一目で確認できるようにすることです。

確認済みバッジ確認済みこのゲームはすべての互換性チェックに合格しています。 ユーザーは設定作業を一切することなく、ゲームの全機能にアクセスできます。
プレイ可能バッジプレイ可能このゲームはDeckで動作しますが、ユーザーによる手動の操作が必要になる場合があります。 (例:コミュニティコントローラ設定を手動で選択する、オンスクリーンキーボードを手動で起動する必要がある、タッチスクリーンでランチャーを操作する必要がある、など)
非対応バッジ非対応Protonまたは特定のハードウェアコンポーネントとの互換性がないため、このゲームはDeckで動作しません。
不明バッジ不明このゲームは互換性レビュープロセスを完了していません。 このゲームのDeck上での動作についての情報はありません。

結果が公開されると、ストアとライブラリの両方に適切な互換性バッジが表示され、ユーザーはゲームを閲覧する際にこれらを確認できます。 これらのバッジは、ゲームを閲覧中のユーザーが各自の目的やセットアップに合った体験をすばやく特定できるようにデザインされています。

Deck互換性チェックリスト

フォームファクター要件

Steam Deckはフル機能を備えたPCですが、標準的なデスクトップPCとは異なる使い方をされることが多いと予想されます。 確認済みバッジ 確認済みバッジを受け取るには、顧客がDeckでゲームを快適にプレイできることを目的とした、次の基準をすべて満たす必要があります。 このカテゴリーのバッジを受け取ることができなかったほとんどのゲームには、プレイ可能バッジ プレイ可能バッジが表示されます。

入力
  • コントローラサポート:ゲームはSteam Deckの物理的コントロールをサポートする必要があります。 デフォルトのコントローラ設定で、ユーザーがすべてのコンテンツにアクセス可能にする必要があります。 プレイヤーが、この設定やコントローラサポートを有効化するために、ゲーム内設定を調整する必要があってはいけません。
  • コントローラグリフ:Steam Deckの物理的コントロールを使用する際のオンスクリーングリフは、Deckのボタン名、またはXbox 360/Oneのボタン名と一致する必要があります。 マウスとキーボードのグリフは、マウス/キーボードからの入力がアクティブではない場合、表示されるべきではありません。 デフォルト設定を使用して物理的なDeckコントロールを操作する際に、コントローラ以外のグリフを表示してはいけません。 (推奨: ユーザーが使用している入力デバイスにかかわらず、自動的に正しいグリフが表示されるSteamInput APIの使用を強く推奨します。
  • テキスト入力:テキスト入力が必要なゲームの場合(例:キャラクターやセーブファイルに名前を付けるときなど)、コントローラを使用しているプレイヤーがオンスクリーンキーボードを表示できるように テキスト入力用のSteamworks APIを使用するか、ユーザーがコントローラだけを使用してテキストを入力できる方法をゲーム内に組み込む必要があります。

ディスプレイ
  • 解像度サポート:ゲームはSteam Deckがサポートする解像度で実行される必要があります。 (推奨:可能な場合は常に、Deckのネイティブ解像度である1280x800(推奨)または1280x720をサポートしてください。
  • デフォルト構成:Deckでのプレイにおいてゲームがデフォルト設定のままでプレイ可能なフレームレートを保つ必要があります。
  • テキストの読みやすさ:画面から30 cm(12インチ)の距離からでも、インターフェイスのテキストが容易に読める必要があります。 言い換えると、1280x800では、画面上の最小のフォントの高さが9ピクセルを下回ってはいけません。 (推奨:Steam Deckは、環境による照明も含め、テレビやモニター、キーボードの併用などの様々な状況下で使用されます。 テキストサイズは(可能な場合はコントラストも)、ユーザー側で設定可能にすることを推奨します。 承認できる絶対最小テキストサイズは9ピクセルですが、可能な限り12ピクセルを目指すことを推奨します。

シームレスな体験
  • デバイス互換性警告なし:アプリはユーザーに対して、Deckソフトウェア(例:特定のLinuxディストリビューション)やハードウェア(例:GPU)がサポートされていないという情報を表示してはいけません。
  • ランチャー:ランチャーを使用するゲームの場合、ランチャーも、ここにあげられている要件(コントローラでの完全な操作性など)を満たす必要があります。 (推奨:ユーザーがゲームをプレイするために、ランチャーでの操作を必要としないことを強く推奨しています。

Proton要件

ProtonはWindows互換レイヤーです。 Deckでは、ネイティブLinuxビルドがないゲームは、Protonを介して実行されます。Protonは、Steam DeckのLinuxベースのOS上でゲームを実行するためのツールセットで、現在のWindows実行可能ファイルとゲームデータを自動的に使用します。

Protonの開発は現在も進行中で、ゲームがまだ完全にサポートされていない可能性があります。 ゲームのSteam Deck互換性レビューでProton固有のブロッキングバグまたはパフォーマンスの問題が発見された場合、これらの問題は社内の問題追跡システムに追加され、ゲームに非対応バッジ 非対応バッジが表示されます。 問題が解決した時は、ゲームチームに連絡し、レビューチームがゲームを再テストします。

ライブラリとSteamストア

ライブラリ

Steam Deck上のユーザーライブラリは、既存のライブラリの拡張であり、同様に既存のライブラリはSteam Deckの拡張ライブラリになります。 ユーザーが所有するすべてのゲームは、初回ログイン時に自動的にSteam Deckのライブラリに表示されます。 どのデバイスで購入したゲームも、他のデバイスでユーザーのライブラリに表示されます。

他のプラットフォームと同様に、ユーザーはライブラリを名前やインストール状態などでフィルターし、並べ替えることができます。 これらの一般的なオプションに加えて、Steam Deckでは、Deckとの互換性で並べ替えやフィルターができます。

DeckのSteamストア

Steam Deckでのストアのデフォルトビューは、標準的なデスクトップビューとは異なります。 一般的なセクションや表示はほぼ同じですが(例:メインカプセル、コミュニティのおすすめ、売上上位など)、このビューでは確認済みバッジ 確認済みバッジを持つゲームのみが表示されます。 「確認済み」となる要件を満たしたゲームはすべて自動的にこのビューに追加されるため、パートナーが追加の作業をする必要はありません。

Steam Deckからは、より広範なSteamストアにも簡単にアクセスでき、そこには顧客が住む地域で利用可能なSteamストアのすべての機能と製品が表示されます。 ユーザーがSteam DeckでSteamストアを閲覧する際に、所有するデバイス上ではうまく動作しない可能性があるコンテンツ(例:VRタイトル、キーボードを中心としたゲーム)の閲覧や購入が妨げられることはありません。 このような場合、ストアページでは、互換性レビューを基に、これらの製品をDeckで実行しようとした場合に想定される事項を詳しく説明しています。

画像の説明(左):「Deckに最適」ストアタブでは、確認済みのタイトルのみが表示されます。
画像の説明(右):完全なSteamストアのホームページも簡単に表示でき、ストア内のすべてのタイトルがDeckの互換性レーティングと合わせて表示されます。

画像の説明(左):アプリのゲーム詳細には「Steam Deck互換性」という項目があり、互換性のグループが表示されています。
画像の説明(右):ユーザーは、アプリの互換性レーティングを確認することで、想定される体験の詳細を知ることができます。 この情報は、Valveのテストプロセスの結果としてユーザーに表示されます。

互換性レビュープロセス



ゲームは3種類の方法でレビューのキューに追加されます。

  • アプリのランディングページのテクニカルツールセクション内にある「Steam Deck互換性レビュー」リンクを使って、近日登場または過去にリリースしたタイトルのレビューを手動でリクエストすることができます。 (注:まだ全パートナーにレビューリクエストツールへのアクセスがあるわけではありません。 アクセスできるパートナーの数を段階的に増やしていく予定です。)
  • 過去にリリースしたタイトルが自動化された特定の経験則に合致すると、自動的にレビューキューに追加され、手動でリクエストを提出する必要はありません。
  • ゲームがSteam Deckのユーザーにとって重要であるとValveが判断した場合、ゲームをレビューキューに追加することがあります。この場合、手動でリクエストを提出する必要はありません。

ストアページやビルドのレビュー通知と同様に、ゲームの互換性レビューが完了の際に、自動メールを受け取ります。 同時に、パートナーサイトに項目ごとの詳細な情報が表示され、確認できるようになります。

この段階で、いくつかのオプションがあります:

  • 互換性レビューの結果を公開する (これらの結果の公開は、ストアの公開またはSteamworks設定とは別であり、干渉しません。)
  • テスト結果に応じて変更を行いたい場合(デフォルトコントローラ設定の追加、キーボードAPIコールのフックなど)、新しいビルドを公開し、再レビューをリクエストできます。
  • テスト結果に誤りがあると思われる場合は、パートナーサイトから直接テスト結果に返信し、より詳細な情報をリクエストまたは提供することができます。

何のアクションもない場合、およそ1週間後にレビュー結果が自動的に公開され、ゲーム詳細ページに「Valveのテスト結果」として表示されます(上記のDeckのSteamストアを参照)。


画像の説明:互換性テスト結果公開前と公開後の、アプリの詳細ページと詳細な互換性結果のオーバーレイ。

Steamイベント投稿の追加

ゲームのSteam Deck互換性に関する詳細や今後の計画に関する情報を顧客と共有することができます。 このような情報を共有する方法のひとつは、ゲームのSteam Deck互換性に関するSteamイベントを投稿し、そのリンクをゲームのSteam Deck互換性の詳細表示内に掲示することです。

設定方法は次のとおりです。
  • ゲームのコミュニティハブからSteamのお知らせ用の投稿を新規作成し、Deck互換性に関する詳細な情報を入力します。
  • 投稿を公開して、URLをコピーします。
  • そのイベントURLをSteam Deck互換性情報のフィールドに貼り付けます。 フィールドは、製品のストアページの編集ツールの「基本情報」タブにあります。

顧客がSteam Deckおよびデスクトップ版SteamのゲームのSteam Deck互換性詳細表示を開くと、その投稿へ誘導されるようになります。

deck_compat_developer_post_desktop_1.png

よくある質問


どのタイプのアプリケーションが互換性レビューの対象になりますか?
現時点でこのプロセスを利用できるのはゲームのみです。 一部の例外を除き、DLC、ツール、サウンドトラックなどのアプリに関しては、この互換性レビュープロセスはありません。

ゲームが互換性レビューのキューに入ってから完了までどのくらいの時間がかかりますか?
提出後1週間以内に互換性レビューを完了し、結果をパートナーに提供することを目指しています。 レビューにかかる時間は、キューに入っている他のタイトルの規模や複雑さに応じて変動することが予想されます。

互換性レビュープロセスやテスト結果は、通常のSteamリリースに影響しますか?
いいえ、互換性レビューのキューは、通常のSteamリリースレビュープロセスとは全く別です。 リリースの能否は、互換性レビュープロセスの状態(未提出、レビュー中、レビュー完了)、互換性レビューの結果(レビュー完了の場合)のいずれからも影響を受けません。

ゲームの最初のリリース前に互換性のレビューを受けることはできますか?
はい。リリース前のタイトルの互換性レビューをリクエストできます。

リリース済みのタイトルをレビュー用に手動で提出する方法がわかりません。 リリース済みのゲームのレビューを受けるにはどうすればよいですか?
リリース済みのゲームを順次検証中ですが、Steam Deckの所有者が最もよくプレイするゲームを優先的にレビューしています。 順番が来ると、自動的にレビューが行われ、結果が通知されます。 詳細は上記の互換性レビュープロセスを参照してください。

互換性レビューのリクエスト前に、通常のストアレビューとビルドレビューを完了しておく必要がありますか?
はい。現時点では互換性レビューのプロセスは、Deck自体のリリース時にプレイ可能なゲームに焦点を置いています。 そのため、互換性レビューをリクエストする前に標準のビルドレビューを通過している必要があります。 本プロセスはDeckローンチ後に見直す予定です。

最初の互換性レビュー結果が公開された後にゲームをアップデートした場合、再レビューをリクエストできますか?
はい。ゲームの再レビューをリクエストするサポートチケットを提出すると、レポートがアップデートされます。 ゲームの変更を反映した最も正確なデータを常に顧客に提供するため、新しいビルドや、内部QAからのレポート、ユーザーからのデータなどの新しい情報があればいつでも再テストを実施します。

互換性レビューにブランチを指定できますか?
はい。ゲームを互換性レビューに提出する際、レビュー対象のブランチを選択できます。 ブランチを指定しない場合、ゲームのデフォルトブランチがレビューされます。

Deck用ストアやライブラリ用に必須画像は追加されますか?
いいえ。Deck関連で追加される必須画像はありません。

私のゲームはDeckでのプレイに向いていないと思います。 ゲームをDeck用のストアとDeck内のライブラリで非表示にできますか?
Steamで利用可能な製品をDeckストアやライブラリから削除する機能はありません。 DeckはSteamを新しいポータブルPCフォームファクターに拡張したものであるため、顧客は他のPCでの経験と変わらず、同じストアとライブラリにアクセスできることを期待します。

Deckにキーボードやモニターをつなげることは可能ですが、ほとんどの顧客はDeckを携帯用機器として使用することが想定されます。 このため、 確認済みバッジ 確認済みバッジの目的の1つは、周辺機器を使用しない標準のDeckハードウェア構成のみのプレイ体験がどのようなものであるかを、顧客が簡単に理解できるようにすることです。

これが最も一般的な顧客による使用例と想定されますが、それだけではありません。 Steamは一般的に、一部の製品へのアクセスを完全に制限するのではなく、顧客がそれぞれの目的や要望に応じて、適切な製品を見つけられるようにしたいと考えています。

互換性テストで見つかった問題を修正するか、最適化パスを完了するか、または自社内のQA部門がテストを完了するまで、互換性テストの結果の公開を延期できますか?
互換性テストの結果を受け取った後、結果が公開される前に、テストで指摘された問題に対処して新しいビルドを提出すれば、結果の公開を遅らせ、新しいビルドで再度テストを行います。 将来的な対応のために、互換性テスト結果の公開を遅らせることはできません。

Deck互換性レビュープログラムは、顧客がDeckでゲームを起動する前に、どのような体験が期待できるかを理解しやすくするためのサービスです。 そのためには、ゲームの現状を反映したデータをできるだけ早く顧客に提供することが重要だと弊社では考えています。

ゲームの変更を反映した最も正確なデータを常に顧客に提供するため、新しいビルドや、内部QAからのレポート、ユーザーからのデータなどの新しい情報があればいつでも再テストを実施します。

プレビュー中のテスト結果に、現在のビルドについて不正確なデータがあると思われる場合は、Steamworksサイトのツールを使ってご連絡ください。 前述のとおり、ここでの主な目的は、顧客に正確で役立つデータを提供することです。

互換性テストの結果が「Deckで非対応」だった場合、何を意味しますか?
ほとんどの場合、非対応レーティングのゲームには次の2つのどちらかの問題があります。
  • ゲームが、現在Deckでサポートしていないミドルウェアやテクノロジーに依存している。 例えば、一部のアンチチートプロバイダーや、動画/音声に使用される一部のメディアコーデックは現在サポートされていません。 Deckがサポートするソフトウェアの範囲拡大に努めていますが、ゲームの一部または全部の機能に必要なミドルウェアへのサポートが不完全な場合、そのゲームは「非対応」と見なされます。
  • ゲームが、まだProtonに完全実装されていないWindowsの機能に依存している。 Deckと同様、Protonも進行中のプロジェクトであり、時間とともに改良されていきます。 テスト中にゲーム内で問題が見つかった場合、それらを記録し、必要な機能をProtonに追加でき次第、ゲームを再度テストします。

互換性レポートには、各ゲームで実行されたすべてのテスト項目が含まれています。 Protonやミドルウェアに関する問題や、失敗した特定のテストの結果、またほとんどの場合、関連するバグの追跡番号が記載されます。

互換性レビューが完了したときに、メールで通知を受け取るのは誰ですか?
ゲームのビルドレビューまたはDeck互換性テストリクエストを提出し、パートナーアカウント経由のアクセスを持っているすべてのユーザーに対して、メール通知を送信しています。 また、パートナーグループに関連付けられたすべてのSteamworks通信アカウントにもメールを送信します。 通信アカウントが設定されていない場合、パートナーアカウントにおける「代理権」保有者にメールを送信します。

言いかえれば、パートナーアカウントにおいて「Steamworks通信の受信」を設定すれば、互換性に関するメール通知が、組織内の誰にでも受信可能となります。 ユーザー権限の詳細については、権限の付与のドキュメントを参照してください。

再レビューをリクエストした覚えはないのに、すでにレビュー済みのタイトルに対する新たなレビューが完了したという通知を受け取りました。 この再レビューはなぜ行われたのですか?
Valveはさまざまな状況で、タイトルの再レビューを自動的に行います。 以下はその例です:
  • Protonの新しいバージョンをリリースしたか、リリース準備中である場合。 新しいProtonには新機能とバグ修正が含まれるため、新しいバージョンでの互換性レポート/結果のアップデートが必要です。 (新バージョンのProtonに、タイトルで問題を引き起こすリグレッションがあると判断した場合、その問題が解決するまで、タイトルは利用可能なProtonの最も安定したバージョンで引き続き動作します。)
  • 互換性レビュープロセスに新たに追加されたテストがあり、タイトルに完全なデータがあることを確認するための再レビューを実施する場合。 (例えば、最近、各タイトルで外部フレームリミッターがどのように動作するかを判定するテストを追加しました。 このテストはタイトルの互換性カテゴリーには影響しませんが、フレームレートを独自に30FPSに内部制限している格闘ゲームのようなゲームに対して、ユーザーにより良いガイダンスを提供するために用意されています。)
  • ユーザーや開発者からテストデータが不正確または不完全であるという報告を受け取った場合。

これらの自動再テストレポートは、パートナーがリクエストしたテストのレポートと同じ情報を含み、同じように扱われます。レポートが提出されると自動通知メールが届き、公開するか、対応して変更するか、結果を自動公開するかを選択できます。

ゲームにネイティブLinuxバージョンのビルドがある場合、経験則によってレビューの対象に選ばれたときの互換性レビューは、LinuxビルドとProtonのどちらで行われますか?
デフォルトでは、Linuxビルドが利用可能な場合は、そちらをテストします。 Linuxビルドが互換性テストに失敗した場合や、重大な問題が発生した場合、Protonを通してゲームのWindowsビルドをテストします。 このテストの目的は、顧客にDeckで最も快適な体験を提供することですので、より好ましい方のテスト結果を提出します。

互換性テスト結果には、どのランタイムで生成されたかが明記されます。 詳細は、レポートの「詳細」セクションの「推奨ランタイム」フィールドで確認できます。

製品の誤ったバージョンがテストされたと思われる場合、いつでも再レビューをリクエストできます。その際は、テストを希望するプラットフォームを指定してください。

Deckでの快適なゲームプレイのためにできるブロッキングなしの推奨方法はありませんか?
このページのDeck互換性チェックリストセクションにあげられている各ポイントは、ゲームが確認済みバッジ 確認済みとして認定されるために必須ですが、互換性バッジに影響しない、いくつかの技術的推奨事項があります。 これらの推奨事項は顧客の快適性をサポートし、バッテリー寿命とパフォーマンスなどを改善するように設計されています。推奨事項ドキュメントでご確認ください。